青天の霹靂(せいてんのへきれき)とは、突然の出来事や驚くべき変化を表す慣用句である。
Google先生より
ある日の深夜、それは起こった。
私は耳が不自由なため補聴器をつけているのだけど、なんだか耳がかゆいので補聴器をそろそろ掃除しようと思った。
一番耳の中に入っている部分が案の定汚れていたため、アルコールをつけた先の尖った綿棒みたいなやつで汚れを取り除き、電池を入れてさて装着。
聞こえない。
え。何も聞こえない。
音が小さく聞こえるとか、プツプツ雑音がするとかではなく、まったく、うんともすんとも言わないのだ。
ウソでしょ…。さっきまで何事もなく聞こえてたじゃない。
掃除したフィルター部分をもう一度外して付け替えてみたり、本体に繋がるコード部分を動かしてみたり、電池を新しいものに付け替えてみたり…自分にやれることを何度も試してみたけどダメだった。
壊れた…。
絶望に近い感覚だった。
私は障がい者手帳を発行されるレベルではないのだけど、補聴器を外すと人との会話は難しい。
自分の部屋の前で掃除機をかけている音も聞こえない。
そんな感じなので、補聴器は生活に必要不可欠なものなのだ。
次の日も仕事だったため、社長に事情を話して早めにあがらせてもらい補聴器屋さんに駆け込んだ。
どうか…修理で直りますように!!
祈ってどうなるわけでもないが、祈らずにはいられなかった。
久しぶりに1日補聴器なしで過ごして、この上なく不安やストレスがいっぱいだったのと、もう一つ。
実は補聴器はどえらい高いのだ。
数万円で買えるようなものではないので、ハイそうですかと易々と新しいものにはできない。私は。
補聴器屋さんの方に症状を伝え、いろいろと分解して見てもらっている間も気が気ではなかった。
いろんな作業をして、私のほうを向いてニッコリ。
「汚れです」
恥ずかしいィィィィィィィィィィィィィ!!!
メインの原因は汚れで、どうやら私が前日に掃除をしたときに汚れを奥に押しやっていたようで。
手前側ではなく奥にあるもう一つのフィルターまで到達し、音を遮っていたらしい。
汚くてすみません…と恥ずかしさ満載で伝えると、
「それだけ使ってくれている証拠です」
と、またニッコリ。
え…神様なの…?
後光がさして見える!!
というわけで、取り越し苦労ではあったけどちゃんと定期的にメンテナンスには行かなきゃなぁと勉強になった出来事だった。
ありがとうございます。補聴器屋さん。
本当に救われました。
聞こえるって素晴らしい!!