甘いものにそんなに興味のなかった私がここ数年、舌が変わったのか「食べたい」と思うことがあるほどになっている。
以前は…もうかなり若い頃からなのだけど、何かでいただいたら食べるけど…くらいで、自分でお店に行ったり買ったりすることはまずなかった。(特例は何個かある)
そんな私でも小さい頃に好きだった甘いお菓子がある。
千秋庵のノースマンだ。
世の中のおばあちゃんは、なぜか丸い入れ物にお菓子詰め合わせみたいにして出してくれる習性があるのは日本全国共通だと勝手に思っているのだけど、その中身のラインナップが微妙なところも全国共通だと思う。どうだろう?
だいたいが孫たちの口には合わない、なぜそれをチョイスした?という謎のお菓子たちが集う中で、私の目に光り輝くひとつのお菓子が飛び込んでくるときがあった。
ノースマンだ。
今でこそ生ノースマン?みたいな感じでテコ入れされた進化系が出て注目されているけど、ノーマルノースマンは実は昔から美味しかったのだ。
なぜ流行らなかったのかが不思議なくらい。
パイ生地をしっとりさせたみたいなやつの中に、ほど良い甘さのあんこが入っている。
めっちゃ旨い。
何個でもイケてしまいそうな感じだけど、高級品ではないものの、おばあちゃんセットの中ではコスパは悪くせいぜい2、3個乗っていたら御の字なわけで。
そればっかり食べて…と言われるので、仕方なく無難なおせんべいもかじりつつ、他は遠慮した遠い記憶が蘇る。
久しぶりに食べたいなぁ。